血痰が出たらどうすればいい?原因から対処法までを徹底解説!

  • クリニックブログ
2024/01/11

血痰が出たらどうすればいい?原因から対処法までを徹底解説!

「咳をしたら痰が出たが、その中に血が混じっていた」
「血のかたまりのような赤い痰が出た」
「血痰がずっと出ていて、量が増えた気がする」
 
このような症状が出たら、驚かれる方が多いことでしょう。
「もしかしたら、肺の病気なのでは」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
 
不安を解消するためには、正しい知識が必要です。
 
この記事では、血痰の原因や対処法、病院を受診する目安について詳しく解説いたします。
血痰が出たことに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

血痰が出る原因と対処法

血痰とは、血が混じった痰のことです。
一口に血痰といっても、痰の中に少量の血液が混じっているものから、血のかたまりのような真っ赤な痰までさまざまです。
しかしどちらにしても、「口から血液が出た」という症状であることに変わりはありません。
 
また、口から血液が出た症状としては、吐血や喀血もあります。
 
ここでは、血痰と吐血、喀血の違い及び、血痰が出る原因及び対処法を解説します。

血痰・吐血・喀血の違い

血痰以外に口から血液が出る症状としてあげられるのは、吐血と喀血です。
 
血痰が、血液が混じっている痰が口から出ることに対して、吐血は、胃や十二指腸、食道といった上部消化管からの出血が口から吐き出されたものになります。
血液と嘔吐物が混ざって出てくる場合も少なくありません。
血痰と違い、黒っぽい色であることが多いことが特徴ですが、それは血液が胃液と混ざると黒く変化するためです。
吐血した血液が赤い場合は、出血したばかりか出血量が多いことが考えられます。
 
喀血は、気道や肺、気管からの出血が咳とともに口から吐き出されたものです。
気道からの出血という点では血痰と共通していますが、喀血は血痰の中でも血液そのものが口から出た場合をいいます。
血液に泡が混じっている場合も少なくありません。
 

血痰が出る原因

血痰の主な原因は、風邪の咳で、のどの奥が切れることで生じる出血です。
しかしその他にも、以下のようにさまざまな原因により血痰が出ることがあります。
 

気管や気管支からの出血

血痰が出る病気の種類として、気管支拡張症や気管支炎といったものがあげられます。
これらの病気により、気管及び気管支が傷つき出血して、血痰につながるのです。それだけにとどまらず、喀血することも少なくありません。
 

肺からの出血

肺結核や肺がん、肺アスペルギルス症、非結核性抗酸菌症などの病気も、血痰につながります。
また、肺の血管から血がにじみ出る「肺胞出血」という病気も、血痰を引き起こす原因の1つです。肺胞出血は、薬の副作用によっても起こる場合があります。
 
気管や気管支からの出血と同様、血痰ではなく喀血することもあるので、要注意です。

 

鼻血

鼻血が原因の血痰も少なくありません。一般的に鼻血は、鼻の穴から血が出る現象です。
しかし、鼻の奥で出血した場合は、鼻の後ろに流れ込み、血液と痰が一緒に出てくることもあります。
 
鼻血が出ているときに、少量の血痰が出た場合は、自然に止まる可能性が高いので、急いで病院を受診しなくてもよいでしょう。ただし、血が止まらない場合や、鼻血及び血痰が増えている場合は、病院受診が必要になります。

 

血痰が出る場合の対処法

血痰が出る場合の対処法は、血痰の量や持続期間、他の症状の有無によってさまざまです。
少量の血痰が一度だけという場合は、自宅で様子を見ても差し支えありません。
 
しかし、血痰が多量に出る、痰ではなく血液が多量に出る、血痰の量が増えてくる、他の呼吸器症状も出てくるといった場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

 
 

血痰が続く場合に考えられる病気

血痰が一度だけの場合は、咳のし過ぎや鼻血など一時的なものと考えても差しつかえありません。
しかし、血痰が続くようであれば、何らかの呼吸器疾患がある可能性が高いといえるでしょう。
 
ここでは、血痰が続くときに考えられる病気や、血痰とストレスの関係について解説します。

肺がん

肺がんは、文字通り肺や気管支の細胞にできるがんです。
肺そのものにできるがん以外にも、他の臓器から転移して発生したがんもあります。
初期では無症状の方もいます。しかし、血痰や咳といった症状がある方もゼロではありません。
 
しかし、これらの症状の多くは他の呼吸器疾患や風邪症状とも共通しています。風邪だと自己判断して放置していると、がんが進行する可能性も少なくありません。
症状が続く場合は、肺がんかどうかを調べるためにも、早めの医療機関受診が必要です。
 

肺結核

肺結核は、肺や気管支に結核菌が感染することで発症します。
ただし、感染イコール発症ではありません。多くの場合は、感染しても体内の免疫により発症は抑えられています。
 
発症するのは1〜2割程度で、免疫力が低下している、多量の結核菌を吸い込むといったことが原因です。
結核の初期は咳や痰、微熱といった風邪のような症状です。進行すると血痰の症状も出てきます。
 

気管支拡張症

気管支拡張症は、何らかの原因で気管支が広がり、気管支の壁が傷つく病気です。
壁が傷つくことで、細菌が入りやすくなり、気道が刺激されて痰が絡む咳が出やすくなります。
 
先天性のものと後天性のものがあり、後天性の原因は、リウマチやアレルギー反応、肺炎や肺結核などの重い呼吸器疾患などです。
血痰のほか、咳や発熱、倦怠感、喀血などの症状が見られます。
 

 気管支拡張症について詳しくはこちら

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血痰とストレスの関係

ストレスが直接血痰の原因になる可能性は極めて低いといえるでしょう。
 
しかし、ストレスにより免疫機能が低下すると、風邪や気管支炎、結核などの病気の引き金になる可能性もあります。そこから血痰が出る場合もあるので注意が必要です。
ストレスが続くと、その刺激で脳からステロイドホルモンなどが分泌されます。その影響で、免疫機能を担っている白血球やリンパ球などの働きが低下してしまうのです。

 
 

病院を受診すべき血痰の目安

病院を受診すべき血痰の目安としては、血痰の量や他の症状を併発しているかどうかなどがあげられます。

少量の血痰が一度だけ出た場合

血痰の量が少量で、かつ一度だけであれば、しばらく様子を見て差しつかえないでしょう。
様子を見ている間は、激しい運動や熱いお湯でのお風呂、飲酒は避けてください。これらは、肺や気管支の血管を拡張させる原因になります。
 

徐々に血痰の量が増えている場合

最初は少なかった血痰の量が徐々に増えてきている場合は、何らかの呼吸器疾患を発症している可能性が高い状況です。
早めに呼吸器専門の医療機関を受診してください。
 

ティッシュが赤く染まるほどの量が出た場合

1枚もしくは複数のティッシュが赤く染まるほど多量の血痰、もしくは血液が出た場合は、多量の血液で窒息する危険があります。一刻も早く病院を受診してください。
 
休日や夜間でも、ためらわずに受診しましょう。
救急車を呼ぶ選択肢も考えてください。

 

発熱や息苦しさなどの症状を併発している場合

血痰だけではなく、発熱や息苦しさといった自覚症状がある場合も、できるだけ早めに呼吸器専門の医療機関を受診しましょう。
数日以内の受診が望ましいです。肺炎や肺結核、肺がんなどの呼吸器疾患の疑いがあります。
 
症状が強くなってきている場合は、一刻も早く受診しましょう。

 
 

まとめ

この記事では、血痰が出る原因や対処法、病院受診の目安についてお伝えしました。
一時的なものであれば、様子を見ていても差しつかえありませんが、痰の出る量や頻度が増える場合や血痰以外の症状が出てきた場合は、肺がんや気管支拡張症といった呼吸器疾患が考えられます。
 
血痰が続いているという方は、原因を明らかにするためにも、放置せず呼吸器内科を受診ください。その結果、何らかの疾患が見つかった場合は、医師の指示通りの治療を受けましょう。
MYメディカルクリニックでは、呼吸器内科外来を開設しております。血痰が続いて不安な方は、一度ご来院ください。


 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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