片頭痛とは?原因、症状、治療法について解説

  • クリニックブログ
2023/07/27

片頭痛とは?原因、症状、治療法について解説

片頭痛とは

片頭痛とは、頭部に痛みや不快感を示すことを言います。


 

片頭痛の原因

片頭痛の原因は、神経系の異常な活動に関連しています。
具体的には、以下の要因が関与している可能性があります。
 

① 遺伝的要因

片頭痛は、家族歴のある人により多く発生する傾向があります。
遺伝子の変異が、片頭痛を引き起こす可能性があるとされています。
 

②環境的要因

片頭痛は、環境的な刺激によって引き起こされることがあります。
例えば、ストレス、睡眠不足、過度の光や音、気温の変化などが挙げられます。
 

③血管系の異常

片頭痛の発作中には、脳の血管が収縮したり、拡張したりすることがあります。
この異常な血管活動が、片頭痛を引き起こす原因となると考えられています。
 

④神経伝達物質の異常

片頭痛の発作中には、脳内の神経伝達物質が異常に分泌されることがあります。
セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の異常が、片頭痛を引き起こす可能性があります。
 

⑤その他の頭痛

緊張型頭痛(ストレスや不眠、姿勢の悪さ、目の疲れなどが原因で、首や肩の筋肉が緊張し、頭痛を引き起こす場合があります)、眼精疲労(長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、または本の読書などによって、目が疲れることで頭痛を引き起こす場合があります。)、うつ病・不安障害(うつ病や不安障害の人は、頭痛を発症することが多いとされています。)脳腫瘍・脳出血などの重篤な疾患(頭痛は、脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血、脳炎などの重篤な疾患の初期症状として現れることがあります。 


  

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片頭痛の症状

片頭痛の症状には、以下のようなものがあります。
 

  1. ①頭の一部、または全体が痛む。
  2. ②鈍痛や鋭い痛み、重圧感、ピリピリ感、刺すような痛みなど様々な症状がある。
  3. ③痛みが頻繁に起こり、長時間続く場合がある。
  4. ④光や音、においなどに過敏に反応する場合がある。
  5. ⑤吐き気、嘔吐、めまいなどの症状が合わさることがある。
  6. ⑥体力の低下、集中力の低下、イライラ感などの症状がある場合もある。

 
上記のように、種類によって様々な症状があります。
痛みの性質や場所、合わせて他の症状も観察することで、その種類を判断することができます。

  

片頭痛の検査方法

頭痛の原因を特定するためには、以下のような検査があります。
 

①病歴や身体検査

痛みの部位や性質、他の症状、日常生活や仕事のストレスなどの情報を聞き取り、身体検査を行います。
 

②血液検査

頭痛の原因に応じて、血液中の炎症や感染症の指標、貧血や異常な血糖値などを調べます。
 

③脳神経画像検査

MRIやCTスキャンなどの画像検査を行い、頭部に何らかの異常がないか調べます。
 

④眼底検査

眼底を観察することで、脳に影響を与える疾患を発見することができます。
 

⑤脳波検査

脳波を測定することで、てんかんや脳波異常があるかどうかを調べることができます。
 
これらの検査は、医師が頭痛の原因を正確に特定するために行われます。
頭痛が繰り返し発生する場合は、専門の医療機関で受診することが重要です。


  

片頭痛の治療方法

頭痛の治療方法には、以下のようなものがあります。
 

①薬物療法

痛み止めや抗炎症薬、鎮静剤などの薬を用いて、頭痛の症状を和らげます。
医師の指示に従って、正しい用法・用量で服用することが重要です。
 

②生活習慣改善

ストレスの軽減、適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることで、頭痛の症状を軽減することができます。
 

③緩和療法

マッサージ、温湿布、アロマセラピーなど、リラックス効果のある方法を取り入れることで、頭痛の症状を和らげることができます。
 

④頭痛の原因に応じた治療

頭痛の原因が特定できれば、その原因に対して適切な治療を行います。例えば、歯科治療や眼科治療、神経内科や脳外科の手術などが考えられます。
 
ただし、頭痛に対する治療は、痛みの原因や種類によって異なるため、自己判断で治療を行うことは避けるべきです。
適切な診断と治療を受けるために、医師の指示に従って適切な処置を行うことが大切です。


  

片頭痛の予防方法

頭痛の治療方法には、以下のようなものがあります。
 

  1. 1.健康的な生活習慣の維持: 
    適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。
  2.  

  3. 2.ストレスの軽減: 
    ストレスは頭痛の原因となることがあります。ストレスを軽減するために、リラックス効果のある方法を取り入れることが大切です。
  4.  

  5. 3.適切な姿勢の保持: 
    パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見る場合は、正しい姿勢を保ち、適度な休憩を取ることが重要です。
  6.  

  7. 4.適度な水分補給: 
    脱水症状は頭痛を引き起こすことがあります。適度な水分補給を心がけることが大切です。
  8.  

  9. 5.薬物乱用の避ける: 
    頭痛の症状が出たときに、薬物を適切な用法・用量で服用することが大切です。過剰な薬物使用は、頭痛の悪化を引き起こす可能性があります。

 
頭痛の原因や症状に合わせて、適切な予防方法を取り入れることが大切です。頭痛が繰り返し発生する場合は、医師の診断を受けることをおすすめします。


  

まとめ

頭痛とは、頭部に痛みを感じる症状のことを言います。多くの人が経験する一般的な症状であり、様々な原因によって引き起こされます。主な頭痛の原因としては、ストレス、睡眠不足、目の疲れ、姿勢の悪さ、過剰な飲酒や喫煙、頭部外傷、脳腫瘍などが挙げられます。 
 
頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などの種類があります。緊張型頭痛は、ストレスや疲れによって引き起こされる頭痛で、頭全体に痛みが広がる特徴があります。 
片頭痛は、片側の頭部に激しい痛みがある頭痛で、吐き気や光や音に敏感になるなどの症状が現れることがあります。群発頭痛は、一定期間ごとに発作的に激しい頭痛が繰り返される症状です。 
 
頭痛の症状には、頭痛以外にも吐き気、めまい、眼の痛み、光や音に敏感になるなどの症状が現れることがあります。 
頭痛が頻繁に起こる場合は、医師に診断してもらい、原因を特定し適切な治療を受ける必要があります。治療方法には、痛み止めの服用、ストレス軽減法、温熱療法、適切な姿勢の保持、適度な水分補給などがあります。 
また、頭痛を予防するためには、適度な運動、規則正しい生活習慣、ストレス管理、適度な水分補給などが重要です。

 

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MYメディカルクリニック渋谷 笹倉 渉医師

監修:MYメディカルクリニック渋谷 非常勤医

笹倉 渉 Dr. Sasakura Wataru

資格

略歴

  • 藤田保健衛生大学医学部 卒業
  • 公立昭和病院
  • 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
  • 北部地区医師会病院麻酔科 科長
  • 2016年 MYメディカルクリニック 医師
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