【予防接種法改正へ動き】厚労省、風疹流行に歯止め対策
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【予防接種法改正へ動き】厚労省、風疹流行に歯止め対策
2018年は2013年以来、5年ぶりに風疹が国内で流行し、東京都内での風疹感染報告は923人にのぼってきております。
▼風疹の流行状況(東京都感染症情報センター)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rubella/rubella/
このような状況を受け、厚生労働省は2019年早期に予防接種法の政省令を改正し、過去に予防接種歴・罹患歴のない成人男性への風疹含有(MR)ワクチンの臨時定期接種を行う方針を示しました。
▼ヤフーニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000006-resemom-life
▼第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210542_00003.html
具体的には、臨時定期接種により無料でのワクチン接種対象となるのは、現行の予防接種法に基づく定期接種を受ける機会が一度もなかった現在39~56歳の男性とし、全国の各医療機関において原則無料で定期接種を3年間実施するという計画になります。
実際に、風疹の抗体保有率が低く、感染者の割合を多く占めるのも定期接種を受けていない世代の男性という結果になっており、この政策が施行されたならば風疹抗体保有率もあがり、流行に歯止めがかかる見込みがでてきます。
今回の方針の特徴としては、風疹抗体検査を併用した効率的なワクチン使用計画があげられます。増産したとしてもMR(麻疹風疹混合)ワクチンに限りがありますため、接種の前に抗体検査を行い、抗体がない方のみが接種対象者となるようにするスクリーニングが設けられるというわけです。このスクリーニングは具体的には、現在も各自治体で行っている風疹予防補助の強化や企業の健康診断で風疹抗体検査の追加推奨などとして考えられています。
■風疹について(厚生労働省参照)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
■風疹の抗体検査
当院では風疹ウイルス抗体検査を2,530円(税込)でご提供しております。
ワクチン接種を検討されている方で、今まで風疹にかかったことがある方(検査をして風疹だと確実に診断された方)は免疫を持っている可能性が高いため、抗体検査を行って、免疫の有無を確認することもできます。免疫がない場合はワクチン接種をご検討ください。
また、当院は2018年5月7日より、渋谷区の全額補助「大人の風しん抗体検査」「MR(麻しん・風しん)予防接種(風しん抗体価の低い方)」指定医療機関となっております。
▼渋谷区全額補助事業
大人の風しん抗体検査(HI法)・MRワクチン予防接種のご案内はこちら
※対象は現在渋谷区に住民登録がある19歳~49歳の女性、およびそのパートナー
■MR(麻疹風疹混合)ワクチン
当院では、麻疹も同時に予防可能なMRワクチンを(税込10,500円)でご提供しております。
※風疹単体ワクチンは一部メーカーの製造・販売停止に伴い、在庫が不足しております。
▼国立感染症研究所 感染症疫学センター(2018 年 4 月 17 日)からの発表
麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方
ご希望の方は、ワクチン仮申込フォームよりご連絡いただければ、在庫の確認後にご予約をお取りいたします。
【個人の方】風疹ワクチンやMRワクチンをご希望の方は、ワクチン仮申込フォームよりお申し込みください。
【法人の方】巡回でのMRワクチン予防接種についてもご相談承っております。