糸リフトは切らないたるみ治療!糸リフトの種類や効果、持続期間を解説

  • クリニックブログ
2024/12/09

糸リフトは切らないたるみ治療!糸リフトの種類や効果、持続期間を解説

「頬や顎のたるみを改善したい」
 
「自分の肌は、切りたくない」
  
顔に現れるたるみは、加齢やホルモンバランスの変化などにより生じる変化であり、スキンケアや美顔器などの表面的なケアだけでは根本的な改善につながりません。しかしながら、外科的治療には手を出したくないと考えてはいないでしょうか。
  
そこでおすすめするのが、糸リフトによる施術です。切らない施術法によるたるみ改善やリフトアップ効果に期待ができます。
  
本記事では、糸リフトがおすすめな理由や種類、施術の流れなどを紹介します。どの年代の方にもおすすめできる糸リフトについて理解を深め、自分に合うか確認してみましょう。

 
 

 

糸リフト(スレッドリフト)とは

糸リフト(スレッドリフト)とは、コグ(棘)付きの溶ける糸を皮膚の下に挿入してリフトアップさせ、頬や顎のたるみを改善する施術法です。
 
この施術は、お肌にメスを入れるような外科的治療を行わない特徴があり、溶ける糸を皮下に挿入する際も極細の針を使用するため施術跡が目立ちません。そのため、他の人が見ても施術した部分はわからないでしょう。
 
また、施術跡が目立たないだけでなく、ダウンタイムも少ないので、周囲の目を気にすることなく日常生活にすぐ戻れます。

 

当院提携院にて「糸リフト」の取り扱いがございます。

      

 
 

糸リフトがおすすめの方

糸リフトの施術は多くの方におすすめできる施術法ですが、次の方には特におすすめです。

  • ◯ 頬や顎のたるみが気になる
  • ◯ お肌を切らない治療をしたい
  • ◯ 弾力・ハリのあるお肌を取り戻したい
  • ◯ 理想の小顔を目指したい
  • ◯ 効果がでる施術をしたい
  • ◯ ほうれい線を消したい
  • ◯ マリオネットラインを消したい
  • ◯ ゴルゴ線を消したい
  • ◯ 加齢による変化が気になる
  • ◯ 自然な仕上がりを求めたい
  • ◯ 全身麻酔のリスクを避けたい
  • ◯ 費用をできるだけ抑えたい

 
「頬や顎のたるみが気になる」「弾力やハリのあるお肌を取り戻したい」けど、麻酔や手術は避けたい、フェイスリフト手術の費用より安価な方法を探したい、などといった方におすすめです。

 
 

糸リフトの効果

糸リフトの主な効果は次のとおりです。

  • ◯ たるみの改善
  • ◯ しわの軽減
  • ◯ 肌質の改善
  • ◯ 輪郭の引き締め

 

糸を使用して皮膚からたるみを引き上げるので、フェイスラインがシャープになります。特に、ほうれい線や40代以降の女性の多くを悩ませるマリオネットラインの改善効果も見込めるでしょう。
 
また、皮下組織に糸を挿入したことで組織細胞が刺激され、コラーゲン生成が促進されます。これにより、お肌の弾力やハリが向上し、肌質改善も目指せます。
 
たるみやしわ、肌質の改善に期待できるだけでなく、お肌をリフトアップしたことで輪郭が引き締められ、顔全体がリフトアップしたことによる小顔効果とともに若々しい印象にも期待できます。

 
 

糸リフトの持続期間

糸リフトを受けた際の持続時間は平均して半年~2年程度といわれています。この理由は、糸が溶けて体内に吸収されるまでに、およそ2年近くかかるためです。そのため、糸が吸収されるまでは安定したリフトアップ効果を実感できるでしょう。
 
また、使用する糸の材質や本数によっても持続時間は変動します。もちろん施術効果には個人差があるため、生活習慣や年齢、そのときの皮膚環境も影響します。
 
そして、糸は時間経過とともに体内に吸収されていくため、糸の引き上げる力は時間経過とともに弱まっていきます。

 

当院提携院にて「糸リフト」の取り扱いがございます。

      

 
 

糸リフトのメリット

糸リフトの主なメリットは次のとおりです。

  • ◯ 低侵襲な施術
  • ◯ 施術時間が短い
  • ◯ ダウンタイムが短い
  • ◯ 仕上がりが自然
  • ◯ 施術時にカスタマイズ可能
  • ◯ 繰り返し施術が可能
  • ◯ 費用が抑えられる
  • ◯ 他の美容医療と併用が可能

 
それぞれ詳しくご紹介します。

低侵襲な施術

糸リフトはフェイスリフト手術のように大きな切開を必要とせず、極細の特殊な針を使用して皮下に挿入します。そのため、静脈麻酔で対応可能であり、施術時の出血も最小限に抑えることが可能です。
 
そのほか、感染症リスクや合併症リスクを大幅に軽減できるメリットもあります。

 

施術時間が短い

糸リフトは短時間で施術可能です。挿入する本数が多ければ多いほど施術時間は増えますが、目安として糸リフト8本の場合、手術当日の診察やデザインなど含めて1時間-1時間半ほどです。日帰り治療が可能なため、無理して長期休暇を取る必要もありません。
 

ダウンタイムが短い

糸リフトの施術はダウンタイムが非常に短く、翌日から化粧が可能な人も多いでしょう。局所麻酔の効果が切れたあと、口を開けたり笑ったりしたときに少々痛みを伴う場合もあります。また、施術後に軽度の腫れや内出血が生じる方もいらっしゃいます。これらの症状は、2~7日程度で自然と軽快します。
 

仕上がりが自然

糸リフトの施術は急激な変化をもたらすものではなく、自然な表情を維持した仕上がりが期待できます。若々しく自然な仕上がりを維持できるため、周囲に気づかれる心配も少ないでしょう。
 

施術時にカスタマイズ可能

糸リフトの施術では、挿入する糸の本数や位置を患者様の希望に合わせてカスタマイズします。個々の顔の形や希望に合わせて調整するだけでなく、複数回に分けて施術を行うなど、段階的に効果を高めていくといったスケジュール調整も可能です。
 

繰り返し施術が可能

糸リフトの素材は、長くても2年前後で溶けて体内に吸収されてしまいます。糸の持続時間が経過するとともに効果が減少した際は、再度施術を受け直すことで、継続的に若々しい印象を保てます。また、年齢とともに変化していく顔の状態に合わせて施術内容を調整できるため、無理のない自然な表情を長く維持していけるでしょう。
 

顔全体が適応範囲

糸リフトによる施術は、お顔の気になるところほぼすべてに対して施術可能です。顎や頬からフェイスラインまで多くの箇所で施術が行えるので、顔全体のリフトアップを目指せます。
 

費用が抑えられる

糸リフトによる施術は、フェイスリフト手術より低コストで受けられます。フェイスリフト手術は外科的処置となり、全身麻酔をはじめ施術に必要な設備や薬品が多いため、その分費用も高いです。
 
一方、糸リフトはフェイスリフト手術と比較して必要な設備や薬品が少ないだけでなく、複数回に分けて段階的な施術方法を選択することもできるため、支出を複数回に分けるなど予算に応じて計画的に進められます。
 

他の美容医療と併用が可能

糸リフトは、他の美容医療と併用することで、より総合的なアンチエイジングを目指せます。たとえば、糸リフトでリフトアップを行い、同時にボトックス注射でしわを改善するなど、複合的なアプローチが可能です。他の美容医療も併用して受けたい場合は、一度担当の医師にお伺いください。

 
 

糸リフトの種類と特徴

糸リフトでは、「溶けない糸」を使用する方法と「溶ける糸」を使用する方法があります。
使用する糸の素材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
 
糸リフトで使用する主な糸の種類は次のとおりです。

溶ける糸

  • ● PDO(ポリジオキサノン)製の糸
  • ● PCL(ポリカプロラクトン)製の糸
  • ● PLA(ポリ乳酸)製の糸
  • ● シルエットリフト
  • ● ミントリフト

 

溶けない糸

  • ● 金の糸(ゴールデンリフト)

 

PDO(ポリジオキサノン)製の糸

多くの美容医療で扱われる溶ける糸は、PDO(ポリジオキサノン)製の糸です。PDOは、手術の縫合で使われる素材でもあり、生体適合性が高く安全性に優れています。後述するPCL、PLAと比較した場合、PDOが最も柔軟性が高い素材です。一方で、持続期間は最も短く、6~12ヶ月とされています。
 
しかしながら、比較的短時間で体内に吸収されるため、初めての方でも安心してお受けできます。
 

PCL(ポリカプロラクトン)製の糸

PCLは、PDOとPLAの中間的な特性を持ち合わせた素材です。PCLも医療現場で使用される安全性の高い素材であり、柔軟性と持続時間を持ち合わせています。持続時間は3種の中で最も長く、24〜36ヶ月とされています。
 
しなやかさと引き上げる力の両方を持ち合わせていることから、口元や目元などのよく動く部分におすすめの素材です。
 

PLA(ポリ乳酸)製の糸

PLAは、柔軟性が比較的低い代わりに強度が高く、リフトアップ効果が高い素材です。そのため、ほうれい線やフェイスラインなどを引き上げるのに適していて、高いリフトアップ効果を目指したい方におすすめな素材です。持続時間は18〜24か月程度で、比較的長いです。
 
一方で、柔軟性が比較的低いことから、痛みをともなう可能性もあります。

 

金の糸(ゴールデンリフト)

純金(24K)を使用した糸リフトは、溶けない糸として有名です。金の糸を皮下に挿入することで、糸周りの免疫細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進させる効果に期待できます。
 
金の糸を使用した施術法は、常に皮下に金の糸が挿入されている状態のため、長期的な効果が期待できます。一方、金の糸による施術を受けると、MRI検査を受けられなくなるだけでなく、一度埋め込むと取り出すのが困難となります。
 
また、金属アレルギーといった体質によるアレルギー反応を起こす可能性もあります。

 

ミントリフト

ミントリフトはPDOをメイン素材として作られた糸です。従来のスレッドリフトで使用する糸は、糸に切り込みを入れて棘となる返し部分を作ります。
 
しかし、ミントリフトは返し部分も鋳造で作成していて、強度も高いのが特徴です。ミントリフトでは、特殊なコグ(棘)をつけることで、高い引き上げ強度と持続性、安全性を実現しています。
 
ミントリフトの持続時間は1年前後で、その間糸周辺ではコラーゲンやエラスチンの生成が促進されていくため、糸が吸収されたあとでもお肌の弾力やハリ、リフトアップ効果などの継続に期待できます。

 

当院提携院にて「糸リフト」の取り扱いがございます。

      

 
 

施術後の注意事項

施術後は、次の項目に注意してください。

洗顔と化粧

施術当日の洗顔は可能な限り避けるよう、お願いいたします。気になる点がなければ、翌日より洗顔は可能です。
 

運動と生活習慣

激しい運動については、1週間程度控えるのがおすすめです。ジョギングのような軽めの運動であれば、2,3日後から可能です。飲酒や喫煙なども、1,2週間程度控えるのがおすすめです。アルコールは血行を促進させ、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。喫煙は血管を収縮させ、創傷治癒を遅らせる可能性があります。
 
可能であれば、これを機に禁煙を検討するのもおすすめです。

 

日焼け対策

施術後2週間程度は、お肌が弱まっているため直射日光を避けるのがおすすめです。外出時は日焼け止めを使用したり、日傘を差したりして対策をしましょう。
 

各症状の発症

次の症状が現れた場合は、すぐに担当医に相談してください。

  • ● 強い痛みや腫れが続く
  • ● 38度以上の発熱
  • ● 糸が露出した、または触れる
  • ● 著しい左右差や歪みがある

 

 
 

糸リフトのリスクと副作用

糸リフトは比較的安全な施術方法ですが、他の美容医療と同様にいくつかのリスクや副作用が存在しています。

副作用

  • ● 腫れ
  • ● 内出血
  • ● 痛み
  • ● 異物感
  • ● アレルギー

 
施術後、腫れや内出血、痛みをともなう場合があります。これらの症状は軽微なものがほとんどで、2〜7日で自然と軽快いたします。人によっては、糸を挿入した部位に異物感を感じる方もいらっしゃいます。時間とともに軽快しますが、長く続くようであれば担当の医師にご相談ください。
 
また、まれに糸の材質に対するアレルギーが発生する場合があります。糸リフトを希望する際は、事前にアレルギー検査をしておくのがおすすめです。

リスク

  • ● 感染
  • ● 非対称性
  • ● 糸の露出や迷入
  • ● 皮膚のひきつれ
  • ● 神経損傷
  • ● 糸の破断
  • ● 期待通りの効果が得られない

 
発生率は低いですが、針の挿入による施術を行うことから、感染症や合併症を引き起こす可能性もございます。施術前の適切な消毒と施術後の丁寧なケアで予防可能ですが、万が一症状が見られた場合は、速やかに担当の医師にご相談ください。

 

当院提携院にて「糸リフト」の取り扱いがございます。

      

 
 

糸リフトとその他施術との比較

ここからは、糸リフトとその他施術を比較検討します。
対象とした施術は「フェイスリフト手術」「ヒアルロン酸注入」「ボトックス注射」「レーザー治療」です。

糸リフトとフェイスリフト手術

 

糸リフト施術
フェイスリフト手術
低侵襲、短時間施術 外科的処置、長時間施術
ダウンタイムが短い ダウンタイムが長い
効果は1~2年程度 効果は5~10年程度
自然な仕上がり 劇的な変化

糸リフトとヒアルロン酸注入

 

糸リフト施術
ヒアルロン酸注入
たるみの引き上げ ボリューム増加によるハリの向上
コラーゲンの生成促進によるしわ改善 ボリュームアップによるしわ改善
効果は1~2年程度 効果は半年~1年程度

糸リフトとボトックス注射

 

糸リフト施術
ボトックス注射
たるみの改善 しわの改善
効果は1~2年程度 効果は3~6か月程度

糸リフトとレーザー治療

 

糸リフト施術
レーザー治療
たるみの改善 肌のキメ、色むら改善
リフトアップ効果 しわ軽減効果
効果は1~2年程度 効果は長期が多い(治療内容により異なる)


 
 

たるみ・シワの原因

たるみやシワは、加齢や様々な外的要因によって引き起こされる一般的な肌の変化です。その主な原因は複合的で、自然な老化プロセスと生活環境の両方が影響しています。

加齢による要因

加齢による要因として最も重要なのは、コラーゲンとエラスチンの減少です。これらのタンパク質は肌の弾力を保つ重要な役割を果たしていますが、年齢とともにその生成量が減少していきます。その結果、肌のハリや弾力が失われ、たるみやシワの原因となります。
 
また、年齢を重ねるにつれて皮下脂肪の減少と移動が起こります。顔の脂肪が減少することで頬がこけたり、ほうれい線が目立つようになり、さらに重力の影響で残った脂肪が下がることでたるみの原因となります。加えて、骨密度の低下も見逃せません。頬骨や顎の骨が小さくなることで、皮膚を支える土台が弱くなり、結果としてたるみやシワが目立つようになります。
 

外的要因

外的要因の中で最も影響が大きいのは紫外線による光老化です。UVAやUVBがコラーゲンやエラスチンを破壊し、シミやシワ、たるみの大きな原因となります。
また、乾燥も重要な要因の一つです。肌の水分不足により、肌のバリア機能が低下し、ハリが失われて小じわの原因となります。さらに、同じ表情を繰り返すことで形成される表情じわも、目尻のしわや眉間のしわなどの原因となります。
 

生活習慣による要因

生活習慣もたるみやシワの形成に大きく関わっています。睡眠不足は肌の再生や修復を妨げ、肌老化を加速させます。喫煙はニコチンによる血流低下で肌の栄養状態を悪化させ、フリーラジカルの増加により肌の老化を促進します。
 
偏った食生活によるビタミンやミネラル不足は肌の健康を損ない、糖化による肌のたるみやシワを促進します。ストレスもコルチゾールの分泌増加によりコラーゲン生成を阻害し、肌のターンオーバーを乱すことで肌老化を加速させます。
 

環境要因

環境要因も無視できません。大気汚染、特にPM2.5などの微小粒子状物質が肌にダメージを与え、酸化ストレスにより肌の老化を促進します。また、室内の暖房や冷房による乾燥した空気は肌の水分を奪い、肌のバリア機能低下につながってシワの原因となります。
 

ホルモンバランスの変化

さらに、ホルモンバランスの変化も重要な要因です。特に女性の場合、更年期以降にエストロゲンが減少することで肌の弾力が低下し、コラーゲン生成の減少につながり、たるみやシワが増加します。
 
これらの要因を理解し、適切なスキンケアや生活習慣の改善、そして必要に応じて美容医療を活用することで、たるみやシワの予防や改善が可能となります。ただし、完全に防ぐことは難しく、ある程度は自然な加齢のプロセスとして受け入れることも大切です。
 
 

まとめ

糸リフトは頬や顎のたるみをはじめ、顔全体のリフトアップ効果が期待できる施術方法です。フェイスリフト手術のように、大々的にお肌にメスを入れるような外科的治療とは異なり、施術跡が目立たないため、周りの目を気にすることなく、自然な仕上がりに期待がもてます。
 
糸リフトはどの年代にもおすすめできる施術方法です。自然で若々しい見た目を維持したい方は、ぜひ一度ご検討ください。

 

当院提携院にて「糸リフト」の取り扱いがございます。

      

 
 

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