【ジメジメした時期】食中毒にご注意を!

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2020/06/15

【ジメジメした時期】食中毒にご注意を!

みなさん、こんにちは。
関東地方が梅雨入りしてジメジメした季節になってきましたね。
スッキリしない天気が続きますが、こんな時期に気をつけなければらないのが何と言っても食中毒です。
今回はこの時期に流行りやすい食中毒予防についてお知らせです。

 

そもそも、食中毒とは一体何なのでしょうか。
農林水産省のHPでは次のように記載があります。

 

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食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、

有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、

吐き気などの症状が出る病気のことです。

食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。

 

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細菌に関連する食中毒は細菌が育ちやすい6月~9月に多くウイルス性の食中毒については冬に流行する傾向にあります。
また、キノコや魚などは有害なものを含んでいる場合もあり、誤って食してしまうと食中毒を起こしてしまう場合もあります。
実は、食中毒の原因となる細菌は土の中や水、自然にヒトの体内に生息している菌であることが多く、調理過程で菌が付着してしまったり、高温多湿など細菌が繁殖しやすい環境下に料理を置いておくと増殖してしまったりするのです。

 

食中毒のイメージとしては、外食など飲食店やバーベキューなどで発生すると思われがちですが、毎日家庭で食べている食事でも注意しなければなりません。
家庭の食中毒では症状が軽かったり、発症しても少人数である場合が多く、風邪や軽度の腹痛と思って安易に放置すると重症化してしまう例もあります。

 

家庭でできる食中毒予防のポイントについては、厚生労働省のHPを参考にいくつかご紹介します。

 

■ポイント①「食品の購入」

・肉、魚、野菜はできるだけ新鮮なものを選びましょう
・消費期限を確認しましょう
・スーパーなどで買った食品は肉汁などの水分がもれないようにビニール袋に入れて持ち帰りましょう
・冷凍品については寄り道などせずに早めに持って帰りましょう

 

■ポイント②「家庭での保存」

・冷凍、冷蔵の食品は家についたらすぐに冷凍庫、冷蔵庫に入れましょう
・肉や魚は小分けにビニール袋に入れて他の食品に水分がつかないようにしましょう
・肉、魚、卵などを扱う前に必ず手指を石鹸で洗いましょう
・冷蔵庫、冷凍庫の温度を保ちましょう。詰め込みすぎると温度が上がり細菌増殖の原因となります

 

■ポイント③「下準備」

・手をしっかり洗いましょう。調理途中で動物に触ったり、トイレに行ったり、鼻をかんだりした場合は必ず手洗いをしましょう
・肉や魚などの水分が他の食材にかからないように注意しましょう
・肉や魚などを切った後にそのまま包丁やまな板など使わないようにしましょう
・解凍した食材は使い切りましょう。再冷凍や再冷蔵などは食中毒菌が増殖する原因にもなります

 

■ポイント④「調理」

・加熱は十分行いましょう。目安は、中心部の温度が75度で1分以上と言われています
・調理を途中でやめて放置すると食中毒菌が繁殖する場合があります。途中でやめる場合は冷蔵庫に一旦いれましょう
・電子レンジを使う場合は、容器やフタなどをしっかり洗い、熱の伝わりにくいものは途中でかき混ぜましょう

 

■ポイント⑤「食事」

・食事の前に手を洗いましょう
・清潔な食器を使うようにしましょう
・温かい料理は温かいまま、冷たい料理は冷たいまま食べましょう
・残った料理は室温で長いこと放置しないようにしましょう

 

■ポイント⑥「残った食品」

・残った料理は清潔な器具、皿を使って保存しましょう
・残った料理は早く冷えるように小分けに容器に入れて保存しましょう
・時間が経った料理は捨てましょう
・温め直す時は十分に加熱しましょう。目安は75度以上です

 

食中毒予防の三原則は「付けない、増やさない、殺菌」です。

ご紹介したポイントをしっかり守って家庭での食中毒を予防していきましょう!

 


しかし、十分注意したにもかかわらず、それでもお腹が痛くなってしまったり吐き気などの症状がみられた場合にはすぐに当院にご相談くださいね。

最後に、当院で診察できる内容についてご紹介します。

 

■便培養検査

食中毒の原因となる細菌やウイルスを調べます。

 

■ノロウイルス迅速検査

ノロウイルスを疑う場合は、院内で15分ほどで分かります。
感染力が非常に大きいので、飲食店などで働く方は場合は積極的に調べましょう。
⇒ノロウイルス迅速検査、行ってます!(https://mymc.jp/clinicblog/trivia/1260

 

■その他

採血で炎症所見や脱水の状況を調べたり、吐き気や脱水改善のために点滴をする場合もあります。

医師との診察の上、症状の重さなどによって適切な検査を行っております。
少しでも不安を感じたらすぐに医師にご相談ください。

適切な食中毒予防を行い、ジメジメした梅雨を元気に乗り切りましょう!

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