咳だけが続く?考えられる原因とすぐできる対処法、病院に行くタイミングを解説
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咳だけが続く?考えられる原因とすぐできる対処法、病院に行くタイミングを解説
具合が悪くなる前、風邪を引いた後に咳が長く続く経験というのは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
咳が出るというのは、身体の異常を知らせるサインでもあるため長引くときは要注意です。
本記事では、咳が続くとはどういうことか、原因や症状から考えられる病気、コロナウイルスによる影響を解説します。ぜひ最後までご覧ください。
咳が出る状態とは?
咳が出るというのは、体から異物を出そうとする反応の一つです。
のどの状態に違和感があり、イガイガしたりチクチクするような感覚があります。
のどの違和感や咳を訴えて受診する方は多くいらっしゃいます。
その際にどういった時間帯に咳が多いかが診断の有力な手掛かりとなり、夜間・早朝に多い時は以下のような病気が考えられます。
咳が出るのはストレス?
風邪症状が治まっても2週間以上咳が続く場合は、コロナの後遺症の可能性もあります。
コロナウイルスの可能性のある咳の場合は、数週間や数か月咳が続いてしまうことがあります。
新型コロナウイルスは、株が変異していることもあり一概には言えませんがあまりにも咳症状が残るようなら、呼吸器専門医やコロナ後遺症外来への受診をおすすめします。
診察では、問診、肺雑音の確認、肺機能検査、血液検査、レントゲン、CT検査などを受診時の体の様子にあわせて行います。
原因を突き止めることで、早い段階で適切な治療に移ることが可能です。
当院のコロナ後遺症外来についてはこちら
咳が出ることでのデメリット
咳が出ていると、日常生活に支障をきたし、自分だけではなく、家族や友人にも影響してくるので気を付けましょう。
ここでは、咳が出ることでのデメリットについて解説します。
周りの目が気になる
新型コロナウイルスが出現してからは人の咳に対して敏感になっている方が多く、咳が出ている状態は周りからの目が気になる方も多いのではないでしょうか。
咳が出ている状態は、風邪のような症状がなくても周囲に誤解を招くことがあります。
咳が出ている間は、行動を抑えて外出時などはマスクをしたり、咳をする際はハンカチやティッシュで口と鼻をおさえるようにしましょう。
のどが渇きやすくなる
咳が続いていると、粘膜に水分が保持できなくなり乾きやすくなります。
こまめな水分補給により、症状を抑えることができるので、こまめに水分補給を行うことを意識してみましょう。
会話が弾みにくい
咳をしている方との会話というのは、内容が聞き取りにくく弾みにくいものです。
咳をしている方はのどが渇きやすくなるので、自分が言いたいことがあるときに咳をすると意図が伝わりにくいです。
なかなかおさまらない長引く咳にお悩みの方は、早めに受診ください。
呼吸器外来については詳しくはこちら
咳が出やすい場合の対処法
咳が出やすいときには、以下の方法を試してみてください。
咳を抑える方法
咳を抑えるためには、のどを乾燥させないようにすることです。
のどを乾燥させないためには、こまめに水分をとることです。
冷たすぎる水は、のどに影響するため常温での水が望ましいです。
咳を抑えるツボ
咳をおさえるために効果的とされるツボはいくつかあります。
ここでは、尺沢(しゃくたく)、天突(てんとつ)、合谷(ごうこく)の3つのツボについてご紹介いたします。
尺沢
尺沢は、ひじを曲げたときにできるしわの真ん中で、太い筋の外側にあります。
手の感触でくぼむところを見つけ、位置を確かめたら腕を伸ばして軽く押しましょう。
天突
天突は、息苦しいぜんそくの咳にも効果があると言われています。
鎖骨の真ん中を指で下に向かって力を加えて刺激をします。
のどの方に向かってしまうと逆効果になるので、注意してください。
慣れていないうちは、鏡を見て確認しながら行うと良いでしょう。
合谷
合谷は、人差し指と親指から続く骨の間にあり、上半身の血流をアップさせるため万能のツボと呼ばれています。
人差し指と親指の骨の交差した筋肉の部分を骨の下を押すように刺激します。
ツボを刺激することで、身体の緊張感も和らぎ咳が落ち着くことに効果があるとされています。
のど飴をなめる
飴をなめることは、最も手軽に咳をおさえる方法の一つです。
おすすめは咳止めに効果が期待できるのど飴やトローチです。
特にトローチは、のどの炎症を抑える成分や殺菌成分が配合されているため、咳が悪化しにくく風邪予防の効果も得られる可能性があります。
また、飴をなめることによって唾液が分泌され、のどの乾燥を防ぐことが期待できます。
しかし長引く咳は、早めの受診が必要です。
受診することにより、症状に合った的確な薬を処方してもらうことができるわけです。
病院に行くべきタイミングは?
咳の症状がつらいと思えば、医療機関にすぐに受診しましょう。
何科に行けばいいか分からないときには呼吸内科を受診するようにしましょう。
咳だけの場合は、病院へ行ってもいいのか躊躇する方も多いですが、「咳が長引いている」「市販薬では症状が治まらない」「呼吸がおかしく息がしずらい」など、この3つのいずれかに当てはまる場合はすぐに医療機関へ受診することが大切です。
大きな病気が隠れている可能性があるため、咳の原因を特定して治療する必要があります。
まとめ
咳が出るのは、体が異物を感知して外にだそうとする防御反応のことです。
原因はさまざまですが、ストレスや病気の前後など普段とは違うと体調の異変を示しています。
長い時間症状が持続して、日常に支障をきたす場合は医療機関を受診することが大切です。咳が出る原因をいち早く特定し、治療に努めましょう。
一般外来については詳しくはこちら
略歴
- 藤田保健衛生大学医学部 卒業
- 公立昭和病院
- 東京慈恵会医科大学附属病院麻酔科 助教
- 北部地区医師会病院麻酔科 科長
- 2016年 MYメディカルクリニック 医師