最新の報告で(3月2日時点)新型コロナウイルス感染症の日本での感染者数250人以上(クルーズ船感染者数700人以上)と報告がありました。感染拡大により、在宅勤務に変更した企業やイベントの中止、遊園地の閉園など、不特定多数の人が集まる機会を避けたり、またマスクや消毒液が入手困難な状態が続いており、先行き不透明な現状に不安を感じている方は多いと思います。

今回は、昭和20年代までは『不治の病』と言われていた結核について、皆様にお伝えします。

3月24日は世界結核デーです。
細菌学者ロベルト・コッホが1882年に結核菌の発見を発表した日にちなみ、1997年の世界保健総会で制定されました。

みなさんの結核のイメージは、
「一昔前に流行った病気」、「お年寄りに多い病気」「普段通りの生活をしていれば、自分には関係ない」と思っていませんか?
実は、結核は今も世界中で流行している「現代の病気」なのです。

<結核とは>
結核菌による感染症で、薬(抗結核薬等)を長期間(6ヶ月)薬を飲めば治ります。しかし、病院への受診が遅れたり、診断が遅れたりしたために病気が進行して重症になった場合や免疫状態が著しく低くなった場合には死に至ることもありますので、注意が必要です。

 現在でも、全国で約2万人、東京都でも約3千人が毎年新たに報告されています。
まだまだ蔓延している疾患の1つです。

グラフ『東京都の結核報告数 』

<結核の症状>
潜伏期間は、半年から2年です。咳・痰・微熱などの症状が現れ、時に血痰、食欲低下、体重減少などがあらわれます。
 その後治療せずに症状がすすむと、肺の病変が拡大して呼吸困難に陥ったり、また骨や腸管、腎臓など肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります。

<診断法>
当院では、結核を発病しているかどうか診断する方法として、痰などを採取して結核菌を検出する方法と、胸部レントゲン検査を行う方法があります。
また結核に感染しているかどうかを診断する方法として、採血検査(Tスポット検査)と、ツベルクリン検査があります。
海外留学などで、海外の留学先の学校が予め結核検査を指定していたり、必須であったりする学校も増えており、そういった検査でもご対応は可能です。
※検査をご希望の場合は事前にお問い合わせまたはご予約をお願い致します。

<早期発見・予防のために>
年1回の定期健診を受けましょう。
結核に限らず様々な疾患の早期発見のために胸部エックス線検査を1年に1回必ず受けておくことが大切です。

また初期症状はカゼと似ていますが、2週間以上のせきや痰(たん)、微熱が続くようなら、早めに病院に受診しましょう。

予防法は免疫力が低下しないように規則正しい生活を心がけ、栄養バランスのよい食事と十分な睡眠、適度な運動、咳をする場合には口元をティッシュや布で押さえる、またはマスクを着用する事が大切になります。

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