台湾(Tiwan)への渡航に備えた予防接種
台湾で子供の定期予防接種を実施していますが、日本の子供の定期予防接種に含まれていないワクチンとして、流行性耳下腺炎(ムンプス)、A型肝炎があります。
日本で実施されている定期予防接種の中には世代によって実施されていないものもあるため、母子手帳等を確認し、接種していないものに関してはすべて打っておきましょう。
渡航前にA型肝炎、B型肝炎、破傷風のワクチン接種を推奨します。日本脳炎は、台北などの主要都市以外へ長期滞在する場合は接種を推奨しています。
破傷風 | 麻疹風疹 | A型肝炎 | B型肝炎 | 日本脳炎 | 狂犬病 | 黄熱 | 腸チフス | 髄膜炎菌性髄膜炎 | ポリオ | 流行性耳下腺円 | 水痘 | 肺炎球菌ワクチン | |
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台湾渡航推進予防 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | ||||||||
日本の定期予防接種 | 定期 | 定期 | 任意 | 定期 | 定期 | 任意 | 任意 | 任意 | 任意 | 定期 | 任意 | 定期 | 定期 |
台湾で実施され日本の定期予防接種でない感染症 | 〇 | 〇 |
◎:推奨 〇:長期滞在者、流行地域滞在 △:高リスク者
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A型肝炎
A型肝炎ワクチンは、日本では定期予防接種として実施されていませんが、台湾においては子供の定期予防接種として定められています。ワクチン接種が行われてから、罹患率が大幅に減少しましたが、近年アウトブレイクがおきその大部分が都市部で発生しました。その為、長短期滞在者だけでなく旅行者も接種を推奨します。
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B型肝炎
台湾のB型肝炎ウイルスのキャリアは、人口の15~20%と高く、世界で高いレベルの流行地の一つです。
よって、長短期滞在者や旅行者もワクチン接種を推奨します。 -
破傷風
破傷風菌は世界中の土壌に存在し、日本でも死亡者が報告されています。3回以上の接種で基礎免疫があるとされていますが、10年ごとの追加接種が推奨されています。その為、渡航前に接種歴を確認し、10年以上接種がない場合や計3回の接種が確認出来ない場合は接種しましょう。
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日本脳炎
毎年5-9月にかけて発生しています。日本と比較し発症数が多いため、長期の滞在者や主要都市以外へ滞在する場合は接種を推奨します。