日に日に寒さが増してきましたね。冬支度はもうお済みですか?

健康面でこの時期は注意が必要です。今年はとくにコロナの影響もあり呼吸器系疾患への関心が高まっていると思われますが、今回は心臓などに関する循環器系疾患についての現在と近い将来のお話です。

国立循環器病研究センターが、2005年1月から2008年12月までの4年間の統計から約19万6千件の心臓由来の心停止を解析したところ、10月から4月頃にかけて心筋梗塞の最重症型である心停止の発生が多いことが分かりました。

冬に心筋梗塞が多い理由の一つとして、暖かい屋内から特に寒い部屋や屋外に移動する際などに起こる血圧の急激な変動、ヒートショックといわれるストレスが心臓の負担を増やし心筋梗塞を起こしやすくなります。また、寒さで心臓の血管(冠動脈)が過剰に収縮し血流不全に陥ることも心筋梗塞の一因と考えられています。

心筋梗塞発作の約3割は前兆なく起こりますが、数日~数時間前に胸痛が繰り返し起こることもあります。

その時点では病院へ行くほどではないと考えたり迷ったり、自己判断が難しいところです。

すでに狭心症や心房細動などの患者には携帯型の心電計(アマゾンなどでも買えます)を用いた診療が行われている医療機関もあり、症状が起きた際に患者自身が心電図を記録しデータを医師に転送することで、迅速に診断が行えます。

もっと簡便に使えるものとして、心電図機能がついたスマートウォッチが各種販売されています。スマートウォッチは医療機器ではありませんが、診断の一助となる可能性はあります。詳しい波形の変化をみる必要がある虚血性疾患よりは、リズムをみるだけでわかる不整脈の判別に有用だと思われます。

他にも血圧、体温、心拍数、酸素飽和度が測れるものもあり、身近なウェアラブルデバイスが人々の命を救う日は近いのかもしれません。当院でも今後の動向に注目し、患者様のために活用できればと考えておりますのでご期待下さい。

なお、従来型のホルター心電計による24時間心電図検査は当院でも実施しておりますので、気になる症状がありましたらご相談ください。

MYメディカルクリニック