8月に入りましたが新型コロナウイルスの感染者数は日々増え続けており、まだまだ今までのような夏休みを過ごすことはできませんね。

皆さんは新型コロナウイルスワクチンを接種されましたか?
今回は、新型コロナウイルスワクチンを接種された方、今後接種される予定の方はぜひ調べていただきたい“中和抗体”についてご紹介します。

 

■そもそも抗体とは?

抗体は、私たちの体に侵入した細菌やウイルスなどを無力化したり働きを弱めたりする免疫のはたらきの一つです。免疫は細菌やウイルスなどが身体に侵入しようとしたときに異物として攻撃し、病気にかかるのを防いで体を守ってくれます。抗体がついたウイルスは他の細胞に侵入できなくなったり抗体の作用でウイルスを弱体化させたりします。

 

■中和抗体とは?

中和抗体とは特定のタンパク質の活性を中和できる抗体のことで、ウイルスのタンパク質に結合して感染を防ぐ作用を示します。

 

■今までの抗体検査とのちがいは?

中和抗体も血液検査で調べることができます。
今までの抗体検査は過去の感染状況を調べる検査でした。新型コロナウイルスに感染するとヌクレオカプシド(N)タンパク質に対する抗体を産生するため、過去の感染状況を調べる抗体検査ではヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体の有無を調べていました。
今回の抗体検査は主に新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体の有無を調べる検査です。新型コロナウイルスワクチンを接種するとスパイク(S)タンパク質に対する抗体を産生するため、今回の中和抗体検査はスパイクタンパク質に対する抗体の有無を調べます。

 

城西国際大学 コロナウイルスの構造と複製サイクル(ライフサイクル)より

 

 

■MYメディカルクリニックでも中和抗体検査が可能です。

MYメディカルクリニックでも8月9日(月)より中和抗体を調べる検査を導入します。
ロシュ・ダイアグノスティックス社のスパイクタンパク抗体を定量的に調べることができる検査です。結果は2~3日程度で出ます。
健康診断で採血をされる方はいっしょに検査をすることも可能です。

 

こちらの検査は新型コロナウイルスワクチン2回目接種完了から14日以上経過後の検査が推奨されています。

●新型コロナウイルスワクチン2回接種完了し抗体の有無を確認したい方
●新型コロナウイルスワクチン1回目接種後、副反応がひどく2回目接種を迷われている方(※2回接種が推奨されています)
●過去に新型コロナウイルスに感染したことがある方
●過去に新型コロナウイルスに感染したかどうか不明だが抗体の有無を確認したい方

 


【中和抗体定量検査】
税込5,500円
感度:98.8%  特異度:99.98%
0.8U/mL未満:陰性  0.8U/mL以上:陽性

 


 

まだまだ新型コロナウイルスの流行は収束しませんが、皆さんや皆さんの大切な方々が安心して過ごせるよう新型コロナウイルスワクチン接種後に中和抗体検査を受けて抗体の有無を確認してみましょう。

◆夏風邪とは?

猛暑の毎日でございますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
夏真っ只中の今日のテーマは「夏風邪」です。

 

多くの方々は「夏風邪」という言葉を耳にされたことがあるかと思いますが、どのような症状を思い浮かべますか?
「夏風邪」の症状として咽頭痛や発熱があげられ、そもそも「夏風邪」とは梅雨から夏季にかけて流行するウイルス感染症の総称を指します。
6月以降は三大夏風邪と言われている「ヘルパンギーナ・手足口病・プール熱」の感染がピークを迎え、主にお子様が発症します。

 

 

油断してはならないことに、お子様だけではなく大人も発症することがあり、「発熱」、「下痢」、「頭痛」などが主な症状として知られています。
夏に発熱や下痢の症状が現れ、当院にお越しいただく患者様も少なくはありません。

 

 

◆夏風邪と思っていたらコロナだった?

「夏風邪のような症状があったので、医療機関に受診したらコロナに感染していた。」「胃腸炎だと思ったらコロナだった。」という患者様が増えてきています。
新型コロナウイルスの症状は様々あり、通常の風邪と識別することは難しいと言われています。
もし体調を崩した場合には、自分で判断せず医療機関を受診しましょう。
万が一夏風邪ではなかった場合に感染症まん延防止のため、早い段階で検査を行うのをおすすめいたします。

 

~主なコロナウイルス感染症の症状~

・発熱
・倦怠感
・のどの痛み
・頭痛

 

 

◆夏風邪やコロナに負けないからだのつくり方

病気にならないためには強いからだをつくることが大切です。
風邪を引きやすいか、そうではないかはまず「免疫力」が鍵になります。
ここで免疫力を高める手助けをしてくれると言われている食材をご紹介します!
下記のものは免疫力をアップさせる手助けをしてくれると言われています。

 

 

他にも
・冷房の温度を下げすぎないこと:冷房の効きすぎで部屋が乾燥したことで喉や鼻の粘膜も乾燥し免疫力の低下につながります。

・適度な運動を心がけること:運動習慣がある人は代謝が良いため免疫力が高くなります。逆に運動習慣がない場合は代謝が悪くなるため免疫力が低下します。

など、様々な免疫力UP方法があります。
他にご不明な点がありましたら保健師をはじめ、専門の医療スタッフがお答え致します。

 

 

◆当院でできる検査

当院では下記検査のご受診が可能です。
もし症状が表れて、不安な場合は一人で悩まず、検査を受けましょう。

・PCR検査
・抗原検査
・抗体検査(定量)
・抗体検査(定性)

 

詳しくは当院のホームページをご覧くださいませ。

 

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MYメディカルクリニックHP コロナ関連検査について
https://mymc.jp/ownexpense/#covid19
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◆参考文献
厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

厚生労働省 夏が来る前に備える"子どもの感染症対策"
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/201906_00001.html

山田養蜂場 こじらせると怖い!治りにくい夏風邪にこそ油断大敵免疫力UPで夏を快適に
https://www.3838.com/kenko/health_advice/07/

National Action Plan for Expanding and Adapting the Healthcare System for the Duration of the COVID Pandemic
https://www.centerforhealthsecurity.org/our-work/publications/national-action-plan-for-expanding-and-adapting-the-healthcare-system-for-the-duration-of-the-covid-pandemic

雨の多い日々が過ぎ、夏らしい季節となりました。
暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
暑さが続き、食欲のなかなか出ない方もいるかもしれません。

しかし、実はこの時期、とても太りやすいだけでなく高血圧や高血糖などのリスクが高くなる季節でもあります。
食事量が減ったり、あっさりしたものが多くなるのになぜ・・・?と思う方もおられるかと思いますが、今一度夏の生活習慣を振り返ってみましょう。

 

①運動不足

暑さが厳しいこともあり、熱中症や脱水症を予防するため、他の季節と比べて運動する機会が減ります。
また中には、暑くて何もする気が起きず、学校やお仕事がない日は自宅でクーラーに当たりながらダラダラしてしまう、という方も多いのではないでしょうか。その他、近場であっても歩くと暑いため、クーラーのきいた車やバス、電車を使ってしまうこともあるでしょう。そのため夏は活動量が減る方が多く、他の季節と比べて運動不足になってしまいがちです。

 

②間食の増加

暑い日は、冷たいジュースなどをつい口に入れたくなってしまいますね。かき氷にシロップをたっぷりかけて食べるという方もいらっしゃるでしょう。お風呂上がりのアイスやビール、という方もいるかもしれません。
ジュースなどに含まれる甘味料は、冷やすことで甘く感じにくくなる特徴がありますので、キンキンに冷やしたアイスやジュースは実はとても糖分が高く、カロリーも高いことが多いのです。甘いおやつやジュース、お酒等が増えることで①の運動不足と相まって、太る原因となってしまいます。また、甘い飲み物により、体内の血糖が増えてしまうため、血糖値の上昇にも繋がります。

 

③スポーツドリンク

熱中症予防に、とスポーツドリンクをたくさん飲む方を見かけることがあります。本来スポーツドリンクは、汗をたくさんかくアスリートが、汗と一緒に出てしまう電解質を補うためのものですので、実は塩分や糖分が多めに入っています。そのため、汗をかく量が少ない方がスポーツドリンクをたくさん飲むことでカロリーや塩分の摂りすぎに繋がってしまいます。もちろん、汗をダラダラかくようなときは問題ありませんが、そうでない場合はお水やお茶に切り替えることをおすすめします。また、どうしてもスポーツドリンクがいい・・・という場合、自家製のドリンクを作る他、粉末のものを少し薄めに調節するなどの工夫が必要になります。

 

皆様は生活を振り返ってみて、いかがでしたか?
当てはまるものはありましたでしょうか。

真夏の日中は気温も高く、熱中症や日射病のリスクも高くなりますので、気温の高い時間帯の運動は推奨されておりません。そのため運動不足を解消するためには、空調のきいている室内で出来るストレッチや運動の他、早朝や夕方等、気温が落ち着いている時間帯を選んで行うことをお勧めします。プールはダイエットにとても効果のある運動になりますので、近くに利用できるプールがあるという方は利用してみても良いかもしれません。

また、気温が高く汗をかくことが多くなるため、知らないうちに身体が脱水状態になりがちです。アルコールやカフェインの利尿作用によっても脱水症状が進んでしまいます。そこにジュースなど甘い飲み物、食べ物が増えることで血液濃度が濃くなり、血液の流れが悪くなってしまいますので、血圧が上がる、細い血管が詰まるなどのリスクも高くなります。特に夜間は寝汗をかいていて脱水状態になりやすく、脳梗塞等が起こりやすくなりますので注意が必要です。脱水症状による様々なリスクを回避するためにも、喉や口が乾く前に水分を摂るようにし、特に就寝前にはしっかりお水を飲むようにしましょう。体調について何かおかしいと感じる際は、早めに医療機関にかかることをお勧めします。

 

暑くてつらい夏ですが、生活習慣を整え、体調に気をつけて元気に乗り切りましょう!

立秋を前に、まだまだ暑さ厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか

 

本日は、『腸チフス』に関する記事でございます。
腸チフスは日本国内では通常見られませんが、日本人のほとんどが旅行中に感染しています。新型コロナウイルスが落ち着き、海外旅行へ気軽に行けるようになった際のために、海外からの感染症の知識を広げご不安を少しでも解消できればと思います。

 

◆腸チフスとはどういうものか◆

腸チフスとは、細菌の一種であるサルモネラ属のチフス菌の感染で起こる感染症です。一般的に、感染者や回復期の患者、保菌者の便で汚染された食べ物や水から感染します。また、性交でも感染することがあります。日本国内でも昭和初期から戦後にかけて代表的な感染症の一つでありましたが、環境が整備され衛生面の進展に伴って患者数が減少しています。現在、日本での罹患者は年間30~60例が報告されていますが全世界で年間2100万人が罹患していると推計されています。ほとんどが海外での感染例です。

 

◆腸チフスとはどんな病気か◆

2週間前後の潜伏期があり、体温が徐々に上昇し38℃以上の高熱が起こります。また、週ごとに症状が変わるケースが多く、1週目は熱が段階的に上がり最高39~40℃くらいにまでなります。2週目は約40℃の熱がずっと続き、体力消耗によって無気力表情になる「チフス性顔貌」になったり、咳や発疹、下痢または便秘を起こしたり、重症になると意識障害や難聴を起こしたりすることもあります。3週目は高熱と微熱を繰り返し、腸出血や腸穿孔(腸壁に穴が開くこと)が起きることもあります。そして、4週目に解熱するといったように変化していきます。重症になると合併症を引き起こし、死に至る可能性もあります。

 

◆腸チフスへの治療◆

腸チフスは抗生物質で治療することができます。症状がなくなったとしても、人々は依然として腸チフスの運び屋となっていることがあります。理由は、糞便を介して他の人に伝播させることがあるからです。したがって、腸チフスの治療を受けている人にとって、下記3点が重要となってきます。こうすることで感染を他の人に伝播させる可能性が低くなります。

 

・医師が処方している間は、処方された抗生物質を(必ず)服用すること
・トイレを使用した後、石鹸と水で手を洗い、他の人に食べ物を用意したり提供したりしないこと。
・治療する医者に、体内にチフス菌が残っていないことの確認検査をしてもらうこと

 

◆腸チフスへの予防◆

腸チフスへの予防の1つ目は、安全な水と適切な衛生設備の利用環境、食品の取り扱い業者の間での衛生維持です。2つ目は腸チフスワクチンの接種です。感染が常在する地域に向かうすべての旅行者には、腸チフスへの潜在的なリスクがあります。そのため、腸チフスのリスクが高い地域に向かう旅行者には、腸チフスワクチンを接種しておく必要があります。

 

また、次の推奨事項は、旅行中の安全を確保することに役立ちます。

 

・食べ物が適切に調理されていることを確認すること
・生乳と生乳から作られた製品を避けること。低温殺菌または煮沸(消毒)された乳飲料だけを飲むこと
・安全な水で作られていない限り、氷(の摂取は)避けること。
・飲料水の安全性が疑わしい場合は、煮沸すること。それができなければ、信頼性の高い徐・放性消毒剤(通常は薬局で入手可能)で消毒すること。
・石鹸を使用して、手洗いをすること。特にペットや家畜に触れた後や、トイレに行った後には、よく手洗いをすること。
・果物や野菜は丁寧に洗うこと。特に、生で食べるときには丁寧に洗うこと。できることならば、野菜や果物の皮を剥くこと。

 

◆腸チフスワクチンについて◆

世界保健機関(WHO)は、予防接種により病気の拡散を制御することができると提唱しており、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、感染リスクの高い人、例として腸チフスが一般的に発症する地域に旅行する人にだけ、ワクチン投与を勧めています。一般的に発症する地域とは、衛生水準の高くない国で蔓延しており、特に南アジアでの感染が多くみられます。そのため、南アジアへ旅行に行く方は、腸チフスワクチンを接種することをお勧めいたします。

 

腸チフスに関してのまとめや、東京都での流行状況、より詳しい情報への案内も下記サイトにて記載されていますのでご参考になりましたら幸いです。

 

・東京都感染症情報センター(腸チフス、パラチフス)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/typhoid/

 

 

◆当院でのご予約方法◆

ワクチンのご予約については、下記URLよりお申込みをお願いいたします。
▼ワクチン仮申込フォーム
https://mymc.jp/contact/vaccine/

24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールにてご返信の連絡をいします。そちらにてご予約の確定になります。

 

◎料金
腸チフスワクチン(税込11,000円)

◎診療時間
午前 9:00~13:00 (受付時間 9:00~12:30)
午後 13:30~17:00(受付時間 13:30~16:30)
夜間 18:00~21:00(受付時間 18:00~20:15)

 

当院は、渋谷ハチ公口から徒歩3分のところにあるクリニックです。
その他、ご不明点等ございましたらお電話ください!
TEL:03-4213-7219