ようやく梅雨明けの季節となってきました。
2020年の春からマスクを付ける生活が当たり前になり、大人数で集まることが禁止され、スポーツ観戦や映画鑑賞などの娯楽、日々の人間関係を支えていた食事処でのコミュニケーションが制約され、日本ではそんな「新しい日常」が続いておりますが、コロナワクチン接種が進んでいる欧米では、長く続いた行動制限が次第に緩和されつつあり、スポーツ観戦や海外旅行の需要が回復してきているとの報道も出てきております。
過去の日常に完璧に戻ることはできていませんが、コロナワクチン接種がそれを取り戻すために重要な役割を持っており、機能してきていることは間違いないとおもわれます。
さて、日本のコロナワクチン接種率の進捗はどうでしょうか。
★国の動き
公表されている情報によりますと、厚生労働省は6月末までに65歳以上の高齢者3,600万人に2回接種できる量のファイザー製ワクチンを自治体に配布いたしました。また、7月から基礎疾患のある人や64歳以下の一般接種向けの配送を始めており、7月5日から7月19日からのそれぞれ2週間で、それぞれ1,170万回分のワクチンを自治体に配送しております。厚生労働省はファイザー社と年内に合計1億9,400万回の供給を受ける契約を結んでいると報道されています。
▼厚生労働省「ファイザー社の新型コロナワクチンの供給の見通し」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html
職域接種で使用されているモデルナ製のワクチンの供給とあわせて、一般向けの接種が本格化しています。
7月4日時点ではおよそ3,162万人(2回接種はそのうち1750万人)、接種した人の割合は25%(2回接種はそのうちおよそ14%)となっており、約1ヶ月半で国民の4分の1の方が接種をしたことになります。
接種スピードの加速化が進むあまり、ワクチンの供給が追い付かなくなる可能性など取りざたされておりますが、着実に一歩一歩、集団免疫の獲得による「当たり前の日常」を取り戻すために進んでいます。
★MYメディカルクリニックでも「一般接種」開始
MYメディカルクリニックでも渋谷エリアの個別接種会場として、接種率向上に協力させていただいております。これまで医療従事者および65歳以上の高齢者の方々をお迎えしておりましたが、7月上旬より就労世代も含まれた一般接種も開始してまいります。
様々な制約下で、コロナワクチン接種率の向上という一つの目標に向かって多くの方々が協力・共同しており、MYメディカルクリニックもその一助となれれば幸いでございます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html
梅雨空がうっとうしい季節になりました。
時折の青空に夏の訪れを感じる日々をお過ごしの事かと思います。
さて、今回のテーマですが『夏の健康を守る運動』です。運動と言っても定番のラジオ体操や筋肉トレーニングではありません。
夏は食中毒や伝染病の発生しやすい時期であるため食品衛生の向上や、生活環境の浄化等を推進する活動のことを指します。
コロナ禍により国民の衛生面に関する意識は、相当の高まりを見せています。が、今一度確認の意味も込めましてお話しさせていただきます。
・食中毒について
そもそも食中毒とはなんでしょうか?
食中毒とは『食品に起因する胃腸炎・神経障害などの中毒症の総称』です。
この一文だけですとあまり身近に感じ難いかも知れませんが家庭内でも十分に起こり得ますので注意が必要です。
また、厚生労働省より食中毒予防の3原則が掲げられています。
食中毒菌を
『付けない・増やさない・やっつける』
以上、3原則が食中毒予防には大切です。
※ご家庭でも出来る対策
厚生労働省から紹介されている家庭内での食中毒予防策(6つのポイント)をこちらでも簡易的ではありますがご紹介させていただきます。
①購入•••生鮮食品は新鮮な物を購入。また、表示がある物は消費期限を確認しましょう
②保存•••持ち帰った食品は直ぐに冷蔵庫や冷凍庫へ保存。肉や魚の汁が他の食品に付着しないよう注意が必要です。
③下準備•••食品を扱う前に手を洗う。まな板やタオルは清潔なものを用意しましょう。
④調理•••必要な加熱は十分に行いましょう。
中心部が75℃で1分間が目安となります。
⑤食事•••食卓に付く前に手を洗いましょう。箸やお皿などの食器は清潔なものを使います。
⑥残った食品•••早く冷やすために小分けで保存。時間が経ち過ぎたものは廃棄をしましょう。
以上となります。ご参考下さい。
・伝染病(感染症)について
現在では伝染病という言葉はあまり耳にする事はなく、感染症と言われる事が多くなりましたので、こちらのブログでも感染症と表現させていただきます。
感染症とは
『病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでること』です。
こちらは食中毒と比べてかなり身近に感じる方も多いと思います。感染症は人から人へ『うつるもの』と『うつらないもの』に大別され、また『うつるもの』には3つの感染経路があります。
①空気感染•••飛沫核(直径0.005mm以下の粒子)を吸い込む事による感染です。
対策は換気をする事です。
②接触感染•••病原体の付着した手で目や鼻を触ることで起こる粘膜を介した感染です。
対策は手袋や手洗い、手指の消毒です。
③飛沫感染•••くしゃみや咳により飛沫が飛び散り他の人へ粘膜に付着する事で感染します。
対策はマスクや手洗い、手指の消毒です。
以上が感染経路とその対策となります。
※上記以外の対策として各感染症へのワクチン投与も効果的です。
いかがでしたか?
今回改めてご自身の周りで新たに出来る事、疎かになっていた事等が見えて来たのではないでしょうか。
どんよりとした空模様に心身共に気だるさを感じる季節ではありますが、夏本番を目前にしてお体を壊されることの無い様に梅雨を乗り切りましょう。
参考文献:https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0903/h0331-1.html