2021年も早くも半年が終わりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のMYメディカルブログを担当します院長の笹倉です。

 

毎回、私のブログは、その時期の所感を書いておりますが、例年であれば、この時期は、冷房病や夏型過敏性肺臓炎、食中毒、熱中症などの疾患の事を扱う事が多いですが、やはり今年も皆様の関心は、新型コロナウイルス感染症ではないでしょうか?
私もcovid19に関する情報収集を行う事が日課になっていますが、私が参考としているのは、以下のページです。

 

・Johns Hopkins大学のcovid19ダッシュボード
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/dashboards/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

ここで、世界的な流行をみる参考にしています。

 

・COVID-19 JAPAN 新型コロナウイルス対策ダッシュボード
https://www.stopcovid19.jp/

都道府県別でわかりやすいので、日本全国の流行をみるのに参考にしています。

 

・厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

良くまとまっているので、日本政府としての考え方をチェックしています。

 

・内閣官房 新型コロナウイルス感染症対策
https://corona.go.jp/

経済関連の事もわかりやすく載っています。

 

・渋谷区における新型コロナウイルス感染症の発生状況
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kenko/kansen/corona_info.html

渋谷区の医療機関なので、区内の動向を参考にしています。

 

 

他にも、変異株の動きに関しては、https://nextstrain.org/ncov/globalなどをチェックして流れを追っています。

情報が少なかった昨年とは異なり、現在は、かなり情報はアップデートされて集まってきていますので、皆様もご参考にしてみてください。

 

さて、数回前のブログにも書きましたが、皆様の目下の関心事は、ワクチンではないでしょうか?

職域接種」という新しい言葉も生まれ、大学などでも開始されているので、皆様のところにも案内が届き始めたのではないでしょうか?当院にも、渋谷区の方を中心に毎日多くの方が接種にいらしています。色々な方から色々な質問を受けるのですが、今回の新型コロナウイルス感染症に対するワクチンは、日本では、接種は努力義務ですので、最終的にはご本人が接種するかどうか選択する事になります。何せ新しいワクチンですので、僕達医師も毎日のように情報収集をしております。僕は、ワクチンに関しては、ファイザーなどのHPも良く見るようにいています。

ただ、やはり、厚労省が出しているサイトがわかりやすくて良いと思いますので、あげておきます。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/

 

ワクチンは、ゲームチェンジャーになり得ると思われますので、迷っている方も多いとは思いますが、打てるチャンスがあるうちに、接種をしてみてください。1日も早く、世の中が落ち着くことを願っています。

 

 

梅雨の時期が近づくにつれ、夏の暑さを少しずつ感じられるようになりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

本日は、最近で最もタイムリーな話題『コロナワクチン』に関する記事でございます。
医療従事者、高齢者、基礎疾患をお持ちの方、そして一般接種と続いていくわけでございますが、既にワクチンを接種された方やこれから接種を控える方のご不安を少しでも解消できればと思います。

 

◆そもそもコロナのワクチンとはどういうものか◆

コロナのワクチンはどのような種類のワクチンか。

コロナワクチンは生ワクチン(風疹麻しんワクチン、水痘ワクチン等)や不活化ワクチン(インフルエンザワクチン、A型・B型ワクチン等)とは異なり、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン(または核酸ワクチン)と呼ばれております。

 

◆現在のワクチン状況◆

海外では、通常よりも早いペースでワクチン開発と研究が進められており、複数のワクチンが承認されて接種が進められている状況でございます。
その流れは世界だけではなく、日本でも見られます。

 

日本では、ファイザー社のワクチンが令和3年2月14日に薬事承認され、同月17日から接種が開始されています。また、武田/モデルナ社ならびにアストラゼネカ社のワクチンが令和3年5月21日に薬事承認され、同月24日から武田/モデルナ社のワクチンの接種が開始されています。

アストラゼネカ社のワクチンについては、接種後、ごくまれに血栓症が発生すると海外で報告されており、予防接種法における接種の進め方等について審議中でございます。

 

◆各社ワクチン◆

モデルナ社では、同社のワクチンについて12~17歳向けの臨床試験でも100%の有効性があると発表しました。現在日本では、モデルナ製ワクチンの対象年齢は18歳以上と設定されており、同社は6月上旬にも各国の規制当局に12~17歳への使用を求める方針であると発表されております。それにより今後は若者の接種も広がっていくことが予測されます。

アストラゼネカ製ワクチンは、ファイザー、モデルナ製とは異なる「ウイルスベクターワクチン」と呼ばれるタイプで製造されております。米国などでの治験の有効率は76%ほどで他の2社(ファイザー社とモデルナ社)よりも低い結果ではあったものの、2社に比べて比較的保管のしやすい温度で管理できることから、「扱いやすい」ワクチンということができます。

ただ、上記でも記載した通り、血栓症がごくまれに発生することから今後も課題は残っていると言われております。

 

◆ワクチン接種に関して◆

コロナワクチン接種を行う期間としては、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定とされております。
現在は、高齢者向けの接種が進められており、当院でも一部の地方自治体と連携し、地域の高齢者向け接種に取り組んでいる次第でございます。

接種回数については、2回の接種が必要でございます。
現状では、1回目の接種から3週間後に2回目を接種することとしておりますが、国やワクチンの種類により多少異なっていたり、間隔の上限が定められているわけではないので、6週間後までに2回目の接種をすることを目安としております。

 

接種方法は、三角筋(上腕の筋肉)に1回0.3mLを筋肉注射という方法で接種します。

接種に関しては、各地方自治体より「接種券(クーポン券)」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」がご自宅に届きます。全額公費で接種を行うため、無料で接種を行うことが可能でございます。
接種会場では、自宅に届いた予診票と接種券をお持ちいただき、接種を行う流れとなります。

 

◆これからに向けて◆

ファイザー社以外にモデルナ社やアストラゼネカ社など、続々とワクチン接種が進んでいくと予想されます。接種が進むにつれ、今後は企業様向けの接種など接種機会が格段に広がっていくと考えられます。

 

当院では、予防医療を根幹に置いて、日々現場で動いております。
特に、インフルエンザなどはマスクやアルコール消毒などによる皆様の日頃の努力により、昨年では例年に比べて、感染者数が激減しております。
ただ、疫学的には一度に複数の感染症が流行するとは考えられないとされております。
逆に言うと、コロナワクチンによりコロナが落ち着いてくると、他の感染症が流行する可能性があるということでございます。

 

コロナも含め、それ以外にも注意すべき感染症や病気はたくさんございますが、私達はできる限り皆様の感染症予防と健康経営のお力添えができればと考えております。

 

みなさま、梅雨の季節が近づいている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は6月7日が『緑内障を考える日』なので、緑内障診断に必要な検査の1つ、【眼底検査】についてみなさまにお伝えしたいと思います。

※緑内障…りょく(6)な(7)いしょう という語呂合わせです。

 

🔷眼底検査とは🔷

眼底とは眼球の後内壁面を覆う網膜のことで、瞳孔を通して観察し写真撮影することができ、眼底の血管、網膜、視神経等を観察する検査です。

 

🔷眼底検査の目的🔷

眼底にある動脈を観察して、高血圧性変化や動脈硬化の程度を判定したり、糖尿病性網膜症や緑内障などの失明に至る恐れのある病気など、さまざまな病気の早期発見し、治療につげることを目的としています。

 

🔷主に眼底検査で見つかる病気🔷

①高血圧による眼底変化
眼底は体の中で唯一血管の状態を直接肉眼で観ることができます。眼底部の血管に動脈硬化や、血管が細くなっているなどの変化が見られた場合、全身の血管にも同じような変化があると推定されます。
動脈硬化や細い血管は脳硬塞や心筋梗塞のリスクが高いことを示します。また、目の病気の観点からも高血圧による眼底出血などから失明に至ることもあります。

 

②糖尿病網膜症
糖尿病が原因で眼底出血等の症状が出現し、そのまま放置していると失明にいたる糖尿病を原因とする合併症です。そうならないためにも早期発見、早期治療が必要となります。ここでも早期発見に威力を発揮するのが眼底検査です。初期(早期)の網膜症の段階で適切な治療をうけることが大切です。

 

③緑内障
眼圧が高くなることにより視神経を圧迫し、視野が徐々に欠けてくる病気です。
片目の視野が欠けても、もう片目が補ってしまい、見え方がいつもと同じに感じてしまうため自覚症状がないのが特徴で、発見の多くは人間ドックの検査などで見つかります。

 

④正常眼圧緑内障
眼圧が正常にもかかわらず緑内障となる人が日本人に多いことが知られるようになり、この病気を見つける検査として眼底検査があります。この検査では視神経乳頭の形状(視神経がどれだけ圧迫された形になっているか)を観察することができます。

 

その他の疾患は、下記をご参照ください
https://www.e-ningendock.jp/know/page-4-2/syoken/eye/

 

🔷当院の眼底検査機器について🔷

当クリニックの4階フロアでは【Daytona plus (デイトナ)】での眼底検査を行っております。

デイトナは、散瞳することなく、網膜80%以上の領域の高解像度画像を短時間で撮影でき、多くの眼底疾患を即座にチェックすることが可能です。

https://www.ophthalmic.nsl.nikon.com/products/daytona_plus/index.html

 

🔷日本人の視覚障害の原因🔷  (グラフ参照)

● 日本人の視覚障害の原因疾患

網膜色素変性症以外は早期発見、早期治療で進行を遅らせることができます。

 

 

ご自身の目を大切にするきっかけになればと思います。眼底検査受けたことがない方、1度受けてみませんか?

 

 

<参考文献>
https://www.ntg40.jp/
https://www.gankaikai.or.jp/health/43/02.html