11月に入り肌寒く、また外気や室内の乾燥が目立つ季節となりました。通常インフルエンザの流行期は1月から3月上旬が中心とされていますが、外来ではこの時期より徐々にインフルエンザに感染する患者さんが増加してきます。



 当院では10月1日より、インフルエンザワクチンのご提供を開始しております。ワクチンが十分な効果を維持する期間は接種後約2週間から約5ヶ月(インフルエンザ・肺炎球菌感染症予防接種ガイドライン2019年度版)とされておりますので、ご予定に合わせて早めの接種をお勧めします。


 インフルエンザは、重篤化すると肺炎や脳炎・脳症の併発を招くなどの危険性があります。重篤化や感染拡大を防ぐためにも、ワクチン接種に加えて、発症初期での迅速検査、早期診断・治療開始が求められています。


そのため、当院では今まではウイルスの検出が難しかった、発症早期の患者さまにも診断が可能になるよう、従来の検査キットに加えて、特殊技術により少ないウイルス量でも検出が可能な高感度検出装置を院内に2機種備えております。


●アークレイ社 スポットケムFLORA SF-5520

アークレイ・スポットケム

●富士フイルム社 富士ドライケムIMMUNO AG1
富士ドライケム

 以前はインフルエンザにかかり、高熱が出て受診しても発症後間もないために、明日また来てくださいと、言われたことはあったかもしれません。
 これらの装置で、早期の診断と早期の抗インフルエンザ薬の投与が可能となり、発症から治癒までの期間も短くなるため、感染拡大も防ぐ事が出来ます。
 発熱、関節痛・筋肉痛、咳・鼻水など、インフルエンザにかかったかな?と思ったら早めに外来でご相談ください。

肌寒い季節になってきましたが、皆様体調はいかがでしょうか?
これから冬にかけてインフルエンザが流行します。手洗いうがい等の感染予防対策をしていただきどうかお身体ご自愛ください。
当院ではインフルエンザ予防接種も予約なしで接種可能です。
是非、外来の開院時間にお越しください!
https://mymc.jp/doctor/#doc_01

 

さて、本日は風疹に関してご紹介したいと思います。
最近でもニュースで取り上げられておりますが、日本では今も風疹が流行しています。

 

■風疹とは
風疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。
風疹への免疫がない集団においては1人の風疹患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。

 

■風疹に感染する
約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。
また、発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。

 

■風疹のリスク
妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風疹症候群)を発症する可能性があります。
妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%程度とされています。
※妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、妊娠する前の予防対策が必要です。

 

■風疹抗体検査クーポンに関して
日本での感染拡大を防ぐ目的で国が昭和37年度~昭和53年度生まれの男性に対して風疹の抗体検査と予防接種を無料で実施できる取り組みを始めました。
詳しくはこちらのページに記載されております。
出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html

 

■最後に
ご自身とこれから生まれてくる子どもを守るためにも、是非風疹抗体検査と予防接種をお受けください。
また、お近くにクーポン対象の方がおられましたら風疹抗体検査の実施をお勧めしていただけますと幸いです。

当院でもクーポン券を利用した風疹抗体検査が可能です。
また、対象者が100名以上の事業所では巡回型風疹抗体検査にも対応しております。

 

 ご興味ありましたら是非当院のHPよりお問い合わせください。
お問い合わせはこちら

 

▼厚生労働省からも風疹の注意喚起が出ております。
「止めるぞ風疹 ~おじさま世代の皆様へ~」