今回のブログは、私の順番であったので、今現在、世界中の医療の話題の中心である新型コロナウイルス感染症(covid-19)に関して、私見を述べさせていただきます。

医療も社会を構成する1分野ではありますが、その医療で特に感染症が、このように世界中の人達の生活に影響を与えるようになっていることに、1人の医療者としては、様々な思いがあります。近年の感染症では、同じコロナウイルスのSARSや、リオオリンピックの時のジカ熱、新型鳥インフルエンザなど、世界中に大きな影響を与えたものはありましたが、経済にも大きく影響し、世界全体をここまで動かしたものは、私の人生では初めてだったので、とても衝撃を受けています。

私が、この疾患に気付いたのは、年末に厚生労働省のHPで、「中国の武漢で肺炎が発生しております。」という1文からでした。その後、年明けの外来に中国からの観光客の方が「肺炎が心配だから検査してくれ」と来られて、このコロナウイルスの検査は、僕達ではできません。現状、症状もないですし、レントゲンでも肺炎の所見はありません。と対応したのですが、何の症状もない人があそこまで肺炎を心配するって何でだろう?と思い、情報収集を始めました。その当時は、情報も少なく、Twitterの情報や読めない中国語のサイトなどからの情報を集めましたが、数年前の沖縄の1人の観光客からの麻疹の広がりを思い出し、SARSに似たウイルスだとわかり、ヒトヒト感染するといち早く理解し、中国の春節が控えていたので、これは大変な事になると思い、できるだけの対策を始めようとスタッフに号令をかけました。1人の観光の患者さんのおかげで早めの対策を立てることができ、今もマスクなどの物品を切らすことがなく医療機関として診療を続けられています。やはり、患者さんから学ぶ事はとても大きいです。あの患者さんが、旅行先のクリニックでも調べてくれというくらい心配する何かがやはりあったのです。

医療者の観点から、現在の状況と今後を考察するにあたり、どういう状況になったら、この感染症を制御できるのかと考えると、
・発生原因
・早期発見の迅速検査(簡易検査)体制の確立
・治療法の確立
・予防法の確立
の4つの問題点があると考えています。

・発生原因に関しては、このウイルスがどこから来たのかを明らかにしないと、また同じような事が起こる可能性があるので、これも重要です。これは両大国の思惑があるでしょうが、敵はウイルスなので、いずれは明らかになるべき問題だと思います。

・検査体制(検査法)の確立に関しては、韓国のドライブスルー検査が今の所、一番有効な対策に思われますが、検査方法に関しては、このウイルスが巧妙なので、よりよいものの出現が待ち望まれます。

・治療法の確立に関しても、世界中で研究されていますが、現在のところ有効な治療は見つかってないと思います。人類がウイルスに対して治療可能になったのは、たくさんのウイルスに対して極めて少ないので、これは難しいかもしれません。

・予防法の確立に関しては、地道な隔離と手洗いなどの標準予防策の徹底などもありますが、ここまで社会にダメージを与える疾患に関しては、ワクチンの開発が望まれます。ワクチンの方法は、主に4つの方法がありますが、遺伝子組み換えによるワクチンを既に中国が開発し投与していると聞きますし、アメリカも4月には人に対しての治験を始めるとなっていますので、ある程度の予防ができるものが、近いうちにでるかもしれません。日本とイギリスは、ピークを遅らせて緩やかに多くの人が感染して抗体を獲得する方法をとっているのですが、未知のウイルスなので、どのアプローチ方法が正しいのかは誰もわからないと思います。

私見を書きましたが、社会の一員として1次医療機関の使命を全うし、現実的な事を1つずつ行っていくことで、皆さんが健康に生きられる社会になるよう、日々、勉強し、対応していきます。この世界的な困難が一刻も早く終息に向かい、皆が健康で活力ある社会になるように願っています。

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